こんにちは。
山谷(妻)です。
今日はは先月、社長と長野県諏訪市へ1泊2日旅行へ行ったことを書こうと思います。
(今回はジョバンニ社員はお休みです)
ちょっと長くなるので2回に分けます。
まずは諏訪市に行くことになった経緯からお話しします。
昨年末に個人的に蛇の神様について唐突に気になった私は、いつも山谷建創事務所で月に1回日本の隠された古代史を教えてくださっている坂井洋一さんに聞いてみました。
すると、坂井さんは「それなら、ミシャクジ信仰を調べてみたら良いんじゃないかな」とアドバイスをくださいました。
ミシャクジ?
みしゃくじ
うーん・・・初めて聞く言葉だなぁ (‘◇’)ゞ
と、思いつつも関連書籍を探して数冊購入し、読み始めてみました。
ミシャクジ信仰とは主に中部地方で信仰されていた土着信仰で、長野県諏訪市にある諏訪大社の上社ではミシャクジ信仰の神事が行われているとのこと。
(諏訪大社は上社の本宮、前宮と下社の春宮、秋宮、計4社をまとめた総称だそうです。)
ミシャクジとは正体はまだはっきりしておらず、蛇神という意見もあれば、巨木や巨石信仰を指すという意見もあり。
未だにその正体が議論されている存在でもあります。
何を隠そう、私は埼玉生まれ埼玉育ち。
長野県には親戚や知り合いがいるわけでもなく、全く縁のない土地。
しかし、ミシャクジ信仰について書かれた本を読んでいるうちに徐々に諏訪という土地に興味が湧いてきたのです。

諏訪旅行初日。
まだ日も登らないうちに出発し、高速道路で長野県に入ると雨が降り出しました。
諏訪に着くころには雨はまばらになり、虹が出て私たちを迎えてくれました。
諏訪へ到着したのは午前9時頃。
なぜこんなに早く諏訪に入ったのかというと、私たちにはミッションがあったからです。
諏訪大社上社で行われる最大のお祭り「御頭祭」に参加するため。
昨年末ミシャクジ信仰に関する書籍を読み始めた私は、年明けにある一本の映画に出会うことになります。
それが「鹿の国」
たまたまSNSを眺めていた時に関東では東中野のミニシアターのみで上映されていることがわかりました。
内容は諏訪大社で代々行われてきた神事の再現を試みるドキュメンタリー映画。
たった今私が興味を持ち始めた事柄が映画になっている。
居てもたってもいられなくなった私はチケットを取り、2日後に見に行きました。

映画の中に広がる大自然をたたえた山々。
人々の営みと諏訪の1年。
ミシャクジとは命そのものではないか、と投げかける温かくてやさしい映画でした。
不思議と行ったこともない諏訪の景色をどこか懐かしくも感じながら鑑賞することができました。
映画終了後、本来ではなかったはずの監督舞台挨拶が急遽きまり、パンフレットを購入していた私はそのままサイン会にも参加。
何の縁もない諏訪やミシャクジ信仰と突然一か月前に出会った旨を監督へ話すと「そうしたら、是非諏訪に行ってみてください」と答えてくださいました。
こうして、私の諏訪行きが決まったのでした。

映画「鹿の国」の中でも御頭祭の描写は出てきました。
その昔、御頭祭りでは75頭の鹿の生首が供えられたとのこと。
その御頭祭りは毎年4月15日に開催するのですが、なんと今回坂井洋一さんを含む諏訪旅行メンバーの都合を合わせたところ、初日がこの御頭祭の日だったのです。
(しかも、御頭祭が開催されることはまだこの時誰一人知らなかった)
諏訪大社本宮前に到着した私と社長は遅れてやってくる坂井さんたち他メンバーを待つ間、本宮内を散策することにしました。

まず目に入ったのは梶の葉の紋様。
諏訪大社の神紋です。
私が読んだ書籍の中で、「木に尾っぽと書く梶はその文字自体が蛇を表しているのでは?」と書かれているものもありました。
上社が諏訪梶、下社は明神梶だそうです。
デザインは根の部分の数が違っているそうです。

本殿へ続く廊下。
なんだか異世界へぬけるトンネルのような感じがしました。

10時過ぎに坂井さんたちと合流し、お昼に美味しい信州蕎麦をランチに食べて13時から御頭祭が始まりました。

諏訪大社本宮で隊列を作り、前宮へみんなで行進していきます。
この日、私たちを含めた神事を見守る一般客は様々。
まさに御頭祭を見にこの日この場所へやってきた人、諏訪旅行に来たらたまたま御頭祭に出くわした人。
バラバラだった人たちが神事が始まると一様にその成り行きを見守ります。
その光景が不思議な一体感を出していて、ふと私たちはもしかしたらずっとずっと昔、何度も生まれ変わる前にもこうして一緒に神事を見守っていたんじゃないかという錯覚がありました。

諏訪大社本宮を出発し、30分くらいみんなで行進した後、前宮へ到着しました。
急な階段をお神輿を担いだ人たちが声を上げながら登る姿は手に汗握る場面でした。
前宮で行われる神事は撮影禁止のため、ここには載せられませんでしたが、鹿の首の剥製や旬の野菜、鶏肉や鏡餅などお供えをする場面が特に神聖な空気を感じました。

前宮の裏手には守屋山があり、その裾野には小川や小さなため池など、水に関わるものが多くありました。
蛇の神様は世界的な信仰を見ても水と結び付けられていることが多く、ミシャクジ=蛇神と断言できないにしても諏訪湖といい、蛇神との結びつきはあると感じました。

諏訪大社の周辺や諏訪市の街中ではこうした小さなお社のようなものが頻繁にあり、大小問わずその四方には御柱が建てられていました。
(もちろん、諏訪大社にも巨大な御柱が建てられています。)

また、同じくらい頻繁に見かけるのはこの同祖神で、お地蔵さんの形をしているものもあれば、神様のような形をしているものもあり、姿は違えどすべて2体が寄り添うような形をしています。
この御頭祭、御柱、同祖神から坂井さんは古代エジプトとのつながりを感じたそうです。
気になる方は是非山谷建創で開催している坂井さんの古代史ショーに参加してみてください。
参加希望はメールや電話などで受け付けています。
次回は5月24日(土)16時から参加者募集中です。
長くなりましたが、前編はここまで。
後編はまた次の投稿でアップしますね。
ではまた~